カフェラテ・カフェオレ・カプチーノ似ているコーヒードリンクの違いは何?作り方や味の違いも解説!

2019-03-16

ミルク入りコーヒーであるカフェラテ、カフェオレ、カプチーノの違い、知っていますか?

この記事ではそれぞれの作り方、発祥、味の違いを解説しています。

コーヒー通になりたい方はぜひチェックしてくださいね!

カフェラテってどんな飲み物?生まれた場所は?

カフェラテはコーヒーを濃く抽出したエスプレッソにミルクを入れて作る飲み物。

コーヒーとミルクの割合が2対8で出来ている飲み物で、カップ1杯に対してエスプレッソコーヒーがわずか約30ccほどしか入れません。

エスプレッソは味がかなり凝縮されたコーヒーなので、少量でもコーヒーの主張をしっかりしてくれるんですね。

一見コーヒーが少ない為、少し物足りないのではないかと考える人もいるかもしれませんが、実際はしっかり調和しています。

カフェラテはイタリア発祥です。ちなみに同じエスプレッソ式抽出で作られたカフェモカもイタリア発祥です。

カフェラテってどういう意味?

カフェラテの語源はイタリア語。イタリアではカフェラテのことを「カフェ・コン・ラッテ」と言います。カフェはコーヒー、コンは一緒、そしてラテは牛乳という意味で材料がそのまま名前になっています。

なお、カフェラテという言葉はアメリカのコーヒー文化で作られた造語なので、本場イタリアで注文しても通じません。

「カフェ・コン・ラッテ」とオーダーしましょうね。

カフェラテの作り方

カフェラテはエスプレッソとミルクの割合を2:8くらいにして作ります。

ミルクは温めたミルクであるスチームミルク、泡だてているフォームミルクの2層。スチームミルクを多めに、9:1くらいの比率で作りましょう。

カフェオレってどんな飲み物?生まれた場所は?

カフェオレはドリップコーヒーにミルクを入れて作られた飲み物。

コーヒーとミルクの割合が5対5で出来ています。

ドリップコーヒーがベースなので、水分がおおくさっぱりとした味わいです。

またミルクはコンロなどで温めてつくりますよ。

カフェオレの発祥はフランス。朝食と一緒に飲まれることが多いそうです。また、フランスでカフェオレを飲むときにはマグカップを使わず、カフェオレ専用のボウルを使って飲む人もいるそうですよ。

カフェオレってどういう意味?

カフェオレの語源はフランス語。カフェはコーヒー、そしてオレは牛乳という意味で日本語で言うコーヒー牛乳のことです。

カフェラテとカフェオレ、名前は似ているのに語源となっている言葉が異なるのは面白いですよね。

カフェオレの作り方

カフェラテはドリップコーヒーとミルクの割合を5:5にして作ります。

コーヒーとミルクを同時に注いで作るのが正式な作り方と言われていますよ。

カプチーノってどんな飲み物?生まれた場所は?

カプチーノは、エスプレッソにスチームミルク(蒸気で温められたミルク)を加え、その上にフォームミルク(蒸気で泡立てられたミルク)を乗せた飲み物。

香りづけのためにシナモンパウダーやチョコレートパウダーを入れることもあります。

発祥はイタリアで、本場では朝食と一緒に飲むことが多いようです。

カプチーノってどういう意味?

コーヒーをベースにした飲み物としては珍しく、カフェという名前が付かないカプチーノ。変わった名前が付けられていますが、語源もちょっと変わっているのです。

カトリック教会の一つに、カプチン会という修道会があります。

そのカプチン会の修道士がかぶる被り物のことをカプッチョと呼ぶのですが、その被り物の見た目がカプチーノのミルクの泡の形と似ていたから、そこから名前を取ったという説と、同じ修道会の修道服の色が、エスプレッソとミルクの混ざった茶色と似ていたから、という説などがあります。

カプチーノの作り方

カプチーノはエスプレッソとスチームミルク、フォームミルクをそれぞれ1:1:1の比率になるように加えて作られます。

泡だてたフォームミルクが舌触りを左右するので、きめ細かく泡を作るのが美味しく作るコツ。

ちなみに、特にフォームミルクが多めのカプチーノを「ドライカプチーノ」と呼びますよ。

なんでカプチーノにはシナモンを入れる?

カプチーノにシナモンを入れる文化は、アメリカで広まったようです。

本場イタリアではエスプレッソの味をそのまま楽しむ、という考え方をされることが多いですが、アメリカではコーヒーにチョコレートやシナモンなどで香りづけをしてから飲むことが多いです。

そして、日本のコーヒー文化はアメリカから入ってきたので、アメリカの真似をして、日本でもシナモンを入れることが主流になっていったのです。

シナモンスティックは香りづけをするためのものなので、かじったりしてはいけません。コーヒーをさっと一周かき混ぜるように使うとコーヒーの風味を損なうことなく香りづけができます。

カフェラテとカフェオレ、カプチーノの違いは?

ここまで読んできたけれども、味の違いはどうなんだろう?自分に合うドリンクを知りたい!と感じた方もいるかもしれません。

そこで、カフェラテ、カフェオレ、カプチーノの違いを一覧にしてまとめました。


カフェラテカフェオレカプチーノ
発祥イタリアフランス
使うコーヒーエスプレッソドリップコーヒーエスプレッソ
コーヒーとミルクの割合2:85:51:2
甘すぎずコクやほろ苦さがあるさっぱりしていてマイルド口当たりは滑らかだがビター
見た目表面にミルクの層が残る。ラテアートがしてあることもミルクとコーヒーが混ざっている表面にミルクの層が残る。ラテアートがしてあることも

それぞれ解説していきましょう。

発祥

カフェラテ、カプチーノはイタリア発祥の飲み物です。

一方、カフェオレはフランス発祥。

そのため、カフェオレだけが他の二つと作り方が大きく異なります。

使っているコーヒー

発祥地の違いによって、コーヒーの抽出方法もカフェオレだけ異なります。

カフェオレに使われるのは、酸味が強くて苦味が割合少ないコーヒー豆を使用してドリップ式抽出したコーヒー。

一方で、カフェラテ・カプチーノは酸味が弱く、苦味が強いコーヒー豆を使用します。

その豆を極細挽きにして、専用の機械や器具で高い圧力をかけ抽出されたエスプレッソがコーヒーのベースとなります。

味の違いの大きな原因のひとつは、この抽出方法の差にあります。

コーヒーとミルクの分量

コーヒーとミルクの分量の差が、大きく味の違いを生み出しています。

一般的にカフェラテはコーヒーとミルクの割合が2対8。

濃縮されたコーヒーにたっぷりミルクを入れています。このミルクはスチームして作られ、泡であるフォームミルクが上に少量あります。

一方で、コーヒーの種類が同じカプチーノの場合、ミルクの割合が少なめ。コーヒー:スチームミルク:フォームミルクの割合は1:1:1です。

泡の割合が多いので、同じ量のカフェラテとカプチーノを作った紙コップを持ち上げるとカフェラテの方がずっしりとしていますよ。

コーヒーの種類が異なるカフェオレの割合は5:5。全体の半分をコーヒーが占めていますが、エスプレッソほど濃縮されていないので、それほど苦味を感じずに飲みやすいですよ。

作り方の違いが影響し、味も全く異なります。

コーヒーの量が多いカフェオレは水分が多く、さっぱりしている割にマイルド。子どもでもゴクゴクと飲みやすい味わいです。

カフェオレは甘すぎずコクがあり、ほろ苦さもあります。ミルクの香りと味わいをもっとも感じるのが特徴ですね。

カプチーノは濃縮されたコーヒーの割合が多いのでビターなテイスト。泡の割合が多いので口当たりは滑らかです。

見た目

カフェオレはコーヒーとミルクを同時に注いで混ぜながら作ります。また、基本的には泡だてたミルクを入れないので最初からしっかりと混ざっています。

カフェラテ、カプチーノはコーヒーをカップに入れてから、ミルクを注ぎます。注ぎながら徐々に混ざっていきますが、最後の方に注いだミルクは混ざらず、白いまま表面に残ることも多いです。

特に泡の部分は混ざりにくいので、これを利用してコーヒーの上に絵を描くラテアートも作れますよ。

スタバの「カフェミスト」って何者?その他のドリンクはどうやって作られているの?

カフェラテ、カプチーノの違いはわかったけれども、スタバの「カフェミスト」は何だろう?と疑問に思った方もいるのではないでしょうか。

カフェミストは、カフェオレ同様の作り方をしています。

本日のコーヒーを半分、温めたミルクを半分入れて提供しているのがカフェミストなんですね。

カフェミストだけドリップコーヒーを使うので、その日に出されているドリップコーヒーによって味が変わります。

カフェミストに合わせるお気に入りのドリップコーヒーを探すのも楽しいですよ。

お店によっては、複数の種類のドリップコーヒーを用意していて、好きな物を選べることも。

ミルクの味に負けないように、深煎りで強めのコーヒーを合わせるのがおすすめです。

また、「カフェモカ」や「ホワイトモカ」のような甘めのドリンクのベースになっているのはカフェラテ。

そのため、ホイップクリームの気分ではないけれど、少し甘めのドリンクを飲みたいときはカフェラテにシロップを追加するのもいいかもしれません。

たくさんのミルク入りコーヒーを提供しているので、違いを知ってさらにスタバを楽しみましょう!