コーヒーの成分的に毎日飲んでも健康に悪くない!

2019-03-20

コーヒーは、とても美味しいだけではなくて健康効果もあります。しかし、コーヒーには健康を害するという情報も出回っています。
今回はそんな、コーヒーは健康に良いのか、悪いのかという疑問に関してわかりやすく解説します。

コーヒーに含まれる成分や栄養分を紹介

コーヒーを持つ女性

コーヒーには、体の機能を良くしコーヒーを飲むことでしか摂取できない有効成分が数多く存在しています。

カフェイン、クロロゲン酸、トリゴネンと呼ばれる有効成分が含まれています。この他にもコーヒーを飲むことによる香り成分が多く含まれているのです。これらの成分はコーヒーを手軽に飲むだけで、十分量摂取することが可能で、特にクロロゲン酸とトリゴネンは最近注目されている成分になります。

コーヒーが健康に良いとされている理由

コーヒーを毎日飲むことで健康効果があり、毎日の摂取はとても有効である理由は、カフェイン、クロロゲン酸、トリゴネンの健康効果のためです。

カフェインは摂取をすることで、交感神経系の活性と血流を良くする作用があります。
人間の交感神経系と副交感神経は体内時計によって制御されています。その制御には、日光や食事が一番の切り替えになりますが、日光が十分当たる機会がない、夜にパソコン等を見ていると切り替えが上手くできないことが多いのです。

しかし、一杯のコーヒーを飲むことで、交感神経を活性化させて、体の血流を良くする作用のおかげで、体の機能の活動を良くします。
次に、血流が良くなることで、偏頭痛の症状の緩和や、冷え性の改善に役立ちます。
また、食欲不振の時にコーヒーを飲むと胃酸分泌を活性化させる効果もカフェインにはあるので、夏バテにも効き目があります。

クロロゲン酸はコーヒーポリフェノールと呼ばれている成分で、クロロゲン酸が脂肪燃焼を助ける働きがあることが対照実験の結果判明しました。
クロロゲン酸は、血液中や内臓脂肪を脂肪燃焼に関わる部位に運ぶ作用があり、脂肪燃焼をスムーズに助ける作用があることがわかりました。

また、脂肪燃焼を助けるミトコンドリアの働きが活発な肝臓細胞に溜まっている脂肪燃焼を進め、脂肪肝を改善する力もあるため、体の中の老廃物の排出の力が高まります。
ダイエットや体の脂肪が気になるという場合でも毎日ホットコーヒーを飲むだけで、健康効果を得ることができます。

抗酸化作用があるため、体内の活性酸素を除去し、肌のシミやそばかすの予防、体にとって必要な栄養分の破壊を阻害する力も持っています。

最後に記載したトリゴネンは、脳の神経系の伝達に作用し、アルツハイマーや認知症に効果があると注目されている成分です。トリゴネンは、脳にある神経同士の情報伝達の滞りを修正します。加えて、伝達が遅い部位の脳の神経回路を新たに作る作用があるという富山医科大学のマウスの研究結果が発表されています。

成分名として書いていないコーヒーの香りの作用は、過度の緊張を抑制する効果もあり、一杯のコーヒーを飲むだけで、このような健康効果があるのです。

どうしてコーヒーは健康に悪いと言われたのか?

コーヒーを飲むと健康に悪いというイメージですが、実は、コーヒーの成分の研究でカフェインの働きのみ注目され、カフェインの過剰摂取による害が大きく広がったことが原因になります。

コーヒーに含まれているカフェインは、過剰摂取をすると体に様々な害を及ぼします。
具体的には、摂取による過剰な交感神経の活性化で発生する、睡眠の質の低下、胃酸分泌による胃の炎症が主な原因です。

コーヒーを一日に飲む適量はブラックコーヒー2~3杯が目安です。飲むタイミングで避けるべきなのは、睡眠の2~3時間前や胃に食物が入っていない空腹の状態です。
血液中にカフェインが残っていると、安眠に関わるメラトニンの作用を阻害してしまいます。
空腹時のコーヒーを飲むのは胃酸分泌作用による過剰な胃酸分泌のためです。

また、コーヒーカフェインには利尿作用があります。コーヒーは、お湯で成分を抽出しているため、水分摂取に向いていると思われがちですが、コーヒーを飲むと飲んだ量以上の水分が体外に排出されるようになります。
そのため、特に夏場の場合は水分補給として飲むことで熱中症になる原因になります。必ず、水分と一緒に飲むようにし、一日の水分補給をコーヒーだけにするのは危険なのです。

ダイエット効果が得られないという人は、そのコーヒーに砂糖やミルクを入れているケースがほとんどです。どんなにコーヒーのクロロゲン酸が中性脂肪や脂肪燃焼作用があったとしても、それ以上の砂糖や脂肪分を摂取してしまうと意味がなくなってしまいます。体の冷やさないお湯のブラックコーヒーを飲むことがダイエットにとっては重要です。

コーヒーの健康に害するという傾向は、コーヒーの栄養分をしっかり理解しておらず、有効成分を活かす適量や飲み方を知らないために起こります。正しく付き合うことで健康にとって良い効果を得ることができるのです。