気になるコーヒーを飲むと美肌に変化は噂?本当?その事実とは?
眠気覚ましに手軽に摂取できることができるコーヒーに最近美肌効果があると言われる噂があります。
ですが、一体どうして美肌効果があるのか?それは本当なのか?本当なら何倍飲めば効果があるのか?きちんと知っている人はまだ少数です。
今回はそんな美肌とコーヒーに関する噂の疑問をお答えします。
コーヒーには美肌効果の噂は本当
コーヒーを飲んで美肌効果があるのかという疑問を言われたら、ズバリ本当です。
それは、コーヒーには豊富なポリフェノールとカフェインが入っているからです。
そして、コーヒーは両方同時に摂取することが可能なため相乗効果を生み出すことで美肌効果があります。
飲み物で手軽に一杯で両方の栄養分を摂取でき、美肌に効果がある1日摂取の目安量が少ないのが大きな魅力です。
コーヒーに含まれるポリフェノールのクロロゲン酸とは?
ポリフェノールとはそもそも、植物に含まれている抗酸化物質の総称を言います。
一般的に抗酸化物質というと赤い色の色素であるアントシアンが有名ですが、コーヒーに含まれているポリフェノールはクロロゲン酸と呼ばれているポリフェノールです。
ポリフェノールが美肌に良いとされているのは、体内に入ると酸素の中で破壊力が強い活性酸素と結合します。活性酸素は紫外線が肌に当たることや呼吸によって体内取り込まれます。
取り込まれた活性酸素は、コラーゲン繊維やビタミンCの破壊、メラニン生成の量を増やします。
その結果、肌のハリの減少や木目がなくなると言った一般的な肌の老化現象やシミやソバカスの原因になります。
コーヒーにはこのクロロゲン酸が豊富に含まれているため、飲むだけで美肌効果がある一番の理由です。
カフェインで体内の老廃物の除去作用が活発化
人間の肌が荒れている時は体内に老廃物が多く溜まっている状態です。
この体内に滞っている老廃物を除去するために役立つのはカフェインです。
人間の体内にある老廃物は水に溶け込一般的に尿として排出されます。
肌のニキビができる乾燥をしている場合は、人間の体内の水分の循環が滞っている状態です。
みずみずしい肌を手にしたいなら、血液循環をよくし、リンパ液の排出を本来の状態に戻す必要があります。
カフェインは摂取することで、人間の交感神経を活性化し、血流を良くし、結果腎臓により多くの血液が行くようになります。
その結果、腎臓によってより多く尿が作られるようになるため、一緒に余分な水分と共に老廃物も排出されます。
美肌に必要な栄養分は血流が良くなったことで、細胞に行き渡りやすくなります。
クロロゲン酸との抗酸化作用とカフェインの利尿作用による老廃物や余分な水分の排出が活発になることで、美肌効果があるのです。
美肌効果があるコーヒーの飲み方のポイント
美肌効果を狙ってコーヒーを飲む場合には単純にコーヒーを飲めば良いわけではありません。
飲んだとしても効果が半減以下になるケースもあります。
この項目ではその注意点をわかりやすく解説します。
- シミ抑制効果を考えるなら1日2杯以上
- 確実効果を出したいなら1000mg以上のクロロゲン酸の摂取が必要
- 糖分が入ると糖化が進行し効果減弱
コーヒーを飲んでシミの抑制効果が認められたのは、1日2杯以上の、コーヒーを飲む必要があります。
しかし、確実シミの抑制効果を考えているなら1000mgのポリフェノールの摂取が効果的で、ブラックコーヒー約5杯分になります。
1日5杯なら、朝昼晩や休憩に1~2杯飲めば摂取できる量です。同じカフェインと紅茶ポリフェノールが入っている紅茶でカバーしようとすると約10杯飲まないと駄目なので、コーヒーが非常に手軽なのが特徴です。
注意点は、人間の肌のタンパク質と糖分が結合することによって発生する糖化という現象があります。
人間の肌の糖化が進むと、褐色に変化するシミの原因だけでなく、ハリの低下といった老化現象を引き起こします。糖化が発生するリスクは、摂取する糖分の量が多ければそのリスクは増加するので、コーヒーを美肌意識で飲む場合は、ブラックコーヒーやエクスプレッソで飲むことをおすすめします。
もし、ブラックコーヒーで飲めないと悩んでいる場合は、肌に良いとされているイソフラボンが豊富な豆乳を活用すると良いでしょう。
まとめ
コーヒーの美肌作用がある噂は本当です。その美肌効果を引き出す要因はコーヒーに含まれているクロロゲン酸による抗酸化作用とカフェインの利尿作用によるものです。
クロロゲン酸によって肌の老化の原因になる活性酸素の働きを抑制し、カフェインによる滞った血流を改善し老廃物と余分な水分を排出することで美肌を生み出すのです。
美肌効果を得るにはブラックコーヒーで1日5杯以上飲む必要があり、これは、クロロゲン酸の摂取の目安量になります。
参考文献: 全日本コーヒー協会
糖化ストレスとアンチエイジング
7.糖化ストレスと皮膚老化
http://www.toukastress.jp/webj/article/2018/GS18-08J.pdf
photo credit: wuestenigel Coffee beans background close up with burlap via photopin(license)