等級や格付けにつながるコーヒーのグレーディングはどんな基準で行われているの?

普段、手軽にスーパーとかで購入できるレギュラーコーヒーとお店で飲むスペシャルティコーヒーってビックリするぐらい違いがありますよね。

やっぱりスペシャルティコーヒーは質や格が違うんだなーと思いました。

コーヒーにはグレーディングといって等級や格付けがされています。

スペシャルティコーヒーの基準にもなるコーヒーのグレーディングはどんな基準で行われていて普段飲んでいるコーヒーはどのぐらいのランクなの?という部分について紹介します。

コーヒーのグレーディングにはランクがある

コーヒー農園

コーヒーの格付けははっきり決められている訳ではありませんが、「コーヒーピラミッド」に基づいてランク分けされています。

  • スペシャルティコーヒー
  • プレミアムコーヒー
  • コモディティーコーヒー
  • ローグレードコーヒー

このピラミッドの一番上のランクのスペシャルティコーヒーの割合は5%といわれていますが、この中から更に上の「トップ・オブ・トップ」というランクも存在します。

誰がどんな基準で評価しているの?

コーヒーピラミッドのランクの中の上のランクでもあるスペシャルティコーヒーに関してはSCAA(アメリカスペシャルティコーヒー)やSCAJ(日本スペシャルティコーヒー)など定義のコーヒー品種の審査で評価されています。コーヒーのグレードは以下の格付け基準から判断しています。

コーヒー豆のサイズ(スクリーン)

大きいコーヒー豆の方がランクは上です

カップ(味)

カッピングと呼ばれ香味をチェックします。

  • コーヒー豆を8分から12分焙煎
  • サンプル豆の保存
  • 水150ccに対しコーヒー8.25g使用してお湯の温度は93℃
  • 3回程度かき回して香りの評価をする
  • 味の評価をする

といった基準でカッピングを行い点数を出していきます。

スペシャルティコーヒーの判断においてはカッピング基準80点以上としています。

欠点数

コーヒー豆の虫食いや割れ、豆の色味、石などコーヒー豆以外のものが混入している、豆が黒っぽい、茶色みががっている、シワや奇形の豆があるなど、これらの欠点豆がどのぐらい入っているかを生豆の状態で判断します(グリーングレーティング)。スペシャルティコーヒーの場合、1粒でも黒豆があったら評価されません。

標高

コーヒー豆産地は標高が高い場所ほど香味が良くなるためランクが上になります。

ちょっとでも欠点混入があるとダメ

300gほどの見本に入っている欠点豆がどのぐらい入っているかは結構大きなポイントになります。

ちょっとでも黒豆や発酵豆、黄色豆、が入っていたリ、コーヒー豆以外の虫や木片、小石などが1つ入っていただけでもスペシャルティコーヒーとしては認められないなど、それぞれ基準があるのです。

普段、私たちが飲んでいるのは飲んでいるのはコモディティーコーヒーが多い

コーヒーのランクについてある程度わかりましたよね。

そこでふと気になるのは私たちの日常生活でお馴染みとなっているインスタントコーヒーや缶コーヒー、スーパーで売っているコーヒー、スペシャルティコーヒーなど等級ごとにどのように使われているのかという部分を見てみましょう。

スペシャルティコーヒー

カッピング基準80点以上で生産国の特徴があり、欠点の香味がなく、SCAA(アメリカスペシャルティコーヒー)やSCAJ(日本スペシャルティコーヒー)など定義のコーヒー品種の審査などをクリアしているコーヒーです。

ちなみに、スペシャルティコーヒーの中のTop of Top(トップ・オブ・トップ)にランクされるコーヒーはSCAJやCOEカップ評価で88点以上の評価をもらったコーヒーになります。

スペシャリティコーヒーは高値で流通してスペシャルティーコーヒーを扱う専門店やカフェなどで提供される事が多いです。

プレミアムコーヒー

カッピングで基準の80点に至らなかったためスペシャリティーコーヒーのランクにはなれなかったものの、高品質コーヒーのランクでグアテマラやアンティグアあたりの豆が当てはまります。

スペシャリティコーヒーとして評価されなかったというだけでかなり高品質なコーヒーですし、このランクのコーヒーはスペシャルティコーヒー同様に生産農場は特定できるものが多いです。

こちらも同様にコーヒー専門店やカフェなどで提供される事が多いです。

コモディティーコーヒー

別名コマーシャルコーヒーという呼び方があります。

一般的にコーヒー豆の状態で販売、消費されるタイプで、○○産と大まかな産地自体は判別できるけど、主な農園まで判別できないコーヒーがコモディティーランクに分けられます。

グアテマラやコロンビア、ブラジルNo2などが当てはまります。

日常生活でよく飲む機会が多いコーヒーはこのコモディーランクのものが多いと思って良いでしょう。

ローグレードコーヒー

味は劣りますが、安価で手に入るコーヒーです。

レギュラーコーヒーやインスタントコーヒー、そして手軽に飲む事が出来る缶コーヒーなどはこのローグレードに当てはまります。

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