カフェ店員だけじゃない!コーヒーに関する仕事!

2019-03-26

コーヒーに関する仕事といえば、真っ先に思い浮かぶのはバリスタやカフェ店員でしょうか。

ですがもちろん、その前にはコーヒー豆の栽培から焙煎など様々な過程があり、そこに携わる職業があって、私たちのもとへコーヒーが提供されています。

今回はコーヒーが私たちのもとへ届けられるまでの過程で、コーヒーに関わる仕事はどのようなものがあるのか見て行きましょう。

コーヒーが私たちのもとへ届くまで

バリスタ

コーヒー豆は元々コーヒーチェリーという赤い木の実です。その木の実の中にコーヒー豆となる種子が入っています。そんな木の実が私たちの知ってるコーヒーになるまで次のような行程があります。

栽培…コーヒーの実を育てます。

精選、処理…コーヒーの実から種子を取り出します。

選別…機械によって未熟豆や異物を除去します。

格付け、袋詰め、倉庫、積み出し…倉庫に運ばれ麻袋に袋詰めされます。

輸入し荷揚げ、検査…日本へ輸入後、植物検疫、食品検疫などの検査を受けます。

製造…焙煎(ロースト)、配合(ブレンド)、粉砕(グラインド)されてコーヒーとなります。

販売…店頭でコーヒー豆が販売されたり、カフェでコーヒーが販売されます。

これらの行程を経てコーヒーは私たちのもとへ運ばれてきます。では、それぞれの行程でどのような仕事があるでしょうか。

1栽培

コーヒーは、コーヒー農家でコーヒーチェリーという木の実を栽培するところから始まります。

日本で飲まれているコーヒーの99.9%は輸入されたもので、主な原産国はブラジル、ベトナム、コロンビアなどですが、実は日本でもコーヒーは栽培されているのです。

日本の有名なコーヒー農園としては、

  • ヒロ・コーヒーファーム(沖縄県)
  • 野瀬農園(小笠原諸島)
  • Takeda Coffee(石垣島)

などが挙げられます。

コーヒーの栽培に関わる仕事をするには、海外や日本のコーヒー農家で働かせてもらったり、自分の農園を持つなどが考えられます。

ヒロ・コーヒーファームは農園とカフェが隣接しており、農園で採れたコーヒー豆で淹れられたコーヒーを頂くことはもちろん、コーヒーの木を間近で見せてもらうことができます。

野瀬農園では、コーヒーの木の見学、収穫から1杯のコーヒーを実際に自分で作ることのできる「コーヒー体験ツアー」が開催されています。

栽培の仕事に興味のある方は、コーヒー農園を見学させてもらったり、コーヒー作りの体験のできるイベントに参加してみるといいでしょう。

2.買い付け(コーヒーバイヤー、コーヒーロースター)

コーヒーの買い付けには世界のコーヒー生産地からおいしいコーヒー豆を仕入れてくるコーヒーバイヤーと世界のコーヒー生産地からおいしいコーヒー豆を仕入れ、さらに自ら焙煎し販売するコーヒーロースターがあります。

コーヒーバイヤーは企業などでコーヒーを仕入れる過程を担う役割。コーヒーロースターは自ら仕入れ、焙煎し、販売まで行います。

コーヒーの原産は主に海外となる為、ビジネスレベルの英語力や、コーヒーに関する知識も求められる仕事です。

コーヒーロースターは、自分で見つけたコーヒー豆でオリジナルでコーヒーを作ることができるので、自分のコーヒーブランドを立ち上げ、経験を積んでいけば日本のみならず海外で活躍できるかもしれません。

3.コーヒーの提供(カフェ店員、バリスタ、カフェオーナー)

続いて、カフェで働く職業です。

カフェ店員

一番最初に入りやすいコーヒー業界として、カフェ店員が挙げられます。

大手チェーン店から個人経営のカフェまで求人が出ていれば、特別な資格がなくても比較的簡単にアルバイトとして採用してもらいやすい職業です。

とはいえ、カフェ店員としてメニューを覚えたり、接客など学ぶことはたくさんあります。

将来バリスタとして活躍したい人、自分のカフェを持ちたいと思っている人はまずカフェの店員から始めましょう。

バリスタ

日本で言うバリスタとは、バーやカフェ、レストランなどで最高の一杯を提供するコーヒーのプロフェッショナルを意味します。

もともとのバリスタの語源はイタリア語で「バーでサービスをする人」という意味で、イタリアのバリスタは夜にはお酒も提供します。

バリスタになる為に必須の資格はありませんが、コーヒーに関する豊富な知識が必要になるので、全くカフェで働いたことの無い人が独学でバリスタになることは難しいでしょう。

カフェ店員として働く中でコーヒーマシンの使い方や器具の使い方など、コーヒーの知識を深めて行き、バリスタになるのが一般的です。

カフェオーナー

カフェ店員やバリスタとして働き経験を積んだら、自分のお店を持ちたい!と思う人は年々増えています。

カフェの開業に当たって必要な資格は、『食品衛生責任者資格』です。

飲食店開業する際に店舗で一人は持っていなければいけない必須の資格で、オーナー自らが取得するか、他のスタッフを選任し、保健所に届ける必要があります。

資格だけでなく、コーヒーや接客についての知識はもちろん、経営面での知識も必要になってきます。

自分のカフェを持つことを目標とし、いろいろなカフェで働きながら経験を積んだり、個人経営のカフェで経営についても学ばせてもらいながら、自分がオープンしたいカフェの内装、場所、メニューなどイメージを膨らませていくといいでしょう。

コーヒーは私たちの生活にとても身近になっていますが、私たちの手元に届くまでにはたくさんの行程があり、その行程を支える職業があります。

大好きなコーヒーを極めて、コーヒーを仕事にできるといいですね!

photo credit: Chris Blakeley the pour via photopin(license)