コーヒーマイスター資格とは?受講条件、気になる費用、勉強法

コーヒーの民間資格の中でも上級カテゴリーに入る、コーヒーマイスター資格。

既にコーヒーに携わる仕事に従事している人、あるいはこれからコーヒーに関わって働いていきたい!と思っている人向けの、コーヒー提供のプロを認定する資格講座です。

受講に条件があり更新手数料もかかるので、ハードルは少々高いながら、合格者に贈られるコーヒーマイスターバッジはカッコよく、コーヒー従事者の憧れもの!

コーヒーマイスターの詳しい講座内容と費用、おすすめ試験勉強法をご紹介します。

コーヒーマイスター資格とは

コーヒーをいれるトレーニング中

日本におけるコーヒー文化のさらなる発展と、スペシャルティコーヒーの普及啓蒙、消費拡大を目指して設立された日本スペシャルティコーヒー協会(Specialty Coffee Association of Japan)。

この団体がプロのコーヒー販売員を育てる目的で1999年から開講しているのが、コーヒーマイスター養成講座です。

SCAJ会員限定資格!

コーヒーマイスターの講座を受けるには、SCAJ会員企業で働いているか、事前に個人としてSCAJに会員登録しておく必要があります。

職種によって細かい会員区分があり、個人会員の場合は年間10,000円~30,000円の3区分。

コーヒーに携わる職でない個人会員は、年会費10,000円がかかります。

実技講座を含んで受講料39,000円!

SCAJ年会費とは別に発生する受講料39,000円。

ただ、この費用には、講座受講料と教材費はもちろん、実技講習費用や受験料、認定料も含まれています。そう考えると、実はリーズナブルな価格設定です。

コーヒーサービス提供のプロを養成

履修内容は7章にわたります。コーヒーとカフェの歴史、豆の種類や生産地といった基礎知識から始まり、コーヒー取引の仕組みや世界の動きといったコーヒーを取り巻く環境、産業、経済に、コーヒーの成分とそれが身体に及ぼす影響といった健康知識まで。

コーヒーに関するあらゆる知識を習得することで、ひとりひとりのお客様に、より正しく有益なコーヒー情報を伝え、豊かなコーヒーライフを提案できるようになります。

コーヒーマイスター、こんな人におすすめ!

コーヒーに関する深い知識と確かな技術の習得が求められる、コーヒーマイスター資格。

どんな人におすすめ?という質問にお答えします!

本気のコーヒー愛好者

コーヒーマイスターの資格を得るには、講座受講が必要ですが、その前にSCAJの会員になることが求められています。

さらに、合格後の資格の有効期限は3年。資格更新時もSCAJ会員であることが条件で、10,000円の更新料も発生します。

その分、様々な展示会やセミナーが催されているため、長期にわたって会員特権を楽しみたいと思える人におすすめです。

プロとしてコーヒーの道を究めたい

喜ばれるコーヒー1杯のために、自身のスキルアップをしたい人。

お客様に本当においしいコーヒーを提供するには、コーヒーに関するあらゆる知識が必要です。

コーヒーマイスター講座では、コーヒーの木の栽培、生豆の流通から、コーヒーを注ぐカップや食器に至るまでの幅広い知識を体系的に学ぶことができます。

カフェやコーヒー専門店の起業を目指している

コーヒーマイスターに合格するともらえるバッジは、コーヒーの専門家であることの証です。

客観的な知識の裏付けとしてお客様からの信頼を得られ、会話がはずむことはもちろん、販売拡大につなげられたり、ファン獲得に役立ったりと大いに活用できます。

目指せ一発合格!問題集を活用しよう!

コーヒーマイスター講座の流れは以下です。

  1. テキストでの自宅学習
  2. 実技講習1回(3時間)
  3. 認定試験

試験には実技はなく、筆記のみで100問。正答60問以上で合格となります。

しかし問題は、履修範囲が広い上にマークシート方式ではないこと。

記述問題があるため、学習内容をきちんと記憶していなくてはなりません。

コーヒーマイスターの資格試験は年に2回のみなので、なんとか一度で合格したいですよね。

テキストに「重要」と書かれているポイントを押さえて覚えることに加えて、最も重要なのが、テキスト巻末にある問題集を何度も繰り返し解くことです。

出題傾向を理解し、自分の知識の不足箇所を把握できるだけでなく、反復練習することで自然と記憶が深まります。

本番は、100問という問題数を制限時間60分以内に解かねばなりません。

解答スピードをアップできるように、問題集を最大限活用しましょう。

使える!コーヒーマイスター資格

コーヒーに精通したプロとして、コーヒーのおいしさ、奥深さや楽しみ方を伝えていくコーヒーマイスター。

現在コーヒーに関する公的資格はないものの、コーヒーマイスター資格のキラリと光る認定バッジは、確かな知識と信頼の証です。

ソムリエバッジのようにホールやカウンターでの接客サービス時に身につければ、お客様に安心感と特別感を提供することも可能。カフェでのお客様の楽しみを最大限に広げられます。

また、コーヒー全般の知識をもとに分かりやすく説明できることで、後輩指導や新人育成を担ったり、専門ノウハウを武器にカフェや喫茶店の開業、セミナーやレッスンなどの開講など、活躍のフィールドは多岐にわたります。

スキルアップやキャリア形成にも役立つ、コーヒーマイスター資格。

勉強を通して、さらにコーヒーの道を究めていけることでしょう。

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